宛陵寺の宝物と什物

 

「大般若経六百巻(だいはんにゃきょう600かん)」

 

康暦元年(1,379年)六月より天授六年(康暦二年・1,380年)にかけて写経されたもの。

文明十一年(1,479年)第五世・月庭白和尚の代に修復されたもよう。

経箱は延宝四年(1,676年)第十二世・鐵叟大樹和尚の代に新調されたもよう。

●「仏涅槃図(ぶつねはんず)」

 

製作年代不詳。ただし「康暦六歳吉祥吉日」(1,380年)と日付あり。

享保二年(1,717年)六月二日、第十三世・良亭幸賢和尚の姉、幸雲壽保法座により寄進される。

 

●「五百羅漢結集図(ごひゃくらかんけつじゅうず)」

 

製作年代不詳。

●「本尊薬師如来坐像(ほんぞんやくしにょらいざぞう)」 年代詳細不明。胎内に小型如来像が確認できる。

●「菩提達磨大師像(ぼだいだるまだいしぞう)」

    「大権修利菩薩像(だいげんしゅりぼさつぞう)」

 

宝暦二年(1,752年)十月八日、第十五世・玉應黙旨和尚の代に、

法雷黙眼首座と大江葦船首座より寄進奉安される。

●「開山大圭本珏和尚(かいさんだいけいほんがくおしょう)座像」 「高祖道元禅師(こうそどうげんぜんじ)座像」 寛政七年(1,795年)九月、第二十世・洞海天瑞和尚の代に奉安される。

●「本堂(ほんどう)」

 

弘化四年(1,847年)、第二十四世・中興大眞観樹和尚の代に建築される。

●「天井絵(てんじょうえ)」

 

嘉永二年(1,849年)夏、第二十四世・中興大眞観樹和尚の代に奉安さる。

「孤雲齋長□筆」とある。

 

「半鐘(はんしょう)」

 

嘉永五年(1,852年)仲穐(秋)、第二十五世・暾翁禅明和尚の代に新調される。

「鏧子(けいす)」

 

昭和四年(1,929年)四月八日、第三十世・如意得之和尚の代に、

和田ツルより寄進奉安される。

 

鏧子台は、昭和五十六年(1,981年)三月、第三十一世・杞憂大路和尚の代に、山本正より寄進新調される。

次ページ